無意識というのは、別の言い方をすると“自然”ということでもあります。
日々の心の動きだけではなく、身体の動きも含めて
自然に発生している動き。
全体としてのわたしの動きを
丁寧に観ていくことはシンプルだけど、とても奥深いです。
身体は無意識に動いているということにハッとすることもあって、
日常の中でたくさん気づきがあります。
自分を丁寧に観てあげることは、
自分と相思相愛の関係になることですよね。
からだもこころも、みてあげる事でよろこびに繋がっていきます。
さて、ナーラーヨガのクラスでは、とてもシンプルな方法で、
この『無意識を意識化する』という練習を自然としているなと感じます。
準備運動で、こすって感じるという、
ほんとうに簡単な動作を毎回繰り返しやるんですね。
これはとても癒されるのと同時に、
身体の隅々まで感覚を取り戻すことにつながっています。
手先から足先まで、
首の後ろ、背中の感覚、腰の感覚などの
特に目に見えない後ろ側の感覚を感じていく
【見えないところを感じる】=【無意識のところを意識する】という事を、
肉体レベルで毎回やっているのです。
しかもとても気持ちよさを感じながら。^^
多くの人が、背中や仙骨を感じてみましょうと言うと、
イメージして、なんとなく集中することで出来ていると思い込んでいます。
ですが、それだけだと頭の中のことで、
実は触ってみるとあまり皮膚感覚がなかったり、
イメージとリアルの位置がズレていることがあるのです。
だから触覚を使ってあげるのです。
この身体を使って、実際に触って感じることで、
リアルな身体と見えない感覚というものを結び、
次第に、見えるものと見えないものとの差が取れていき、
気づきやすくなるとわたしは思います。
そして逆のこと
『意識を無意識化する』ということも大切です。
それには、なにをするのかと言うと
わかりやすいのは『瞑想』です。
あとは、何かに夢中になる、
もう無我夢中に、我を忘れるほど集中できるもの
をすることもいいと思います。^ ^
ナーラーヨガでは、
からだを使って感覚を感じる事を通して
→『無意識を意識化』すること
そして、
目を瞑って動き、自分のコントロールを手放して委ねて動く。
内側への自然な集中(ノーマインド)から
→『意識を無意識化』すること
その両方をクラスの中でいっぺんにやってるんだな、と気づきました。
なんと効率のいいこと!
この両方をやることで、
肉体レベルと見えないレベルが混ざりあって、
自分という境界線がだんだん薄くなっていく。
自分をもっと全体的に観れたり、
より感覚的になっていくと思います。
わたしという存在は
思考でも感情でもなければ
肉体でもなければ
この意識をしてるのは、
気づいているのは何なのかな?と。
自分が自分と思っているものではないのかもしれない…
それが知識を超えて、
体感としてストンと落ちるまでには
時間がかかるかもしれませんが、
意識的になって気づき続けることで近づくのでしょう。
ナチュラルな本来のわたし(本質)に
近づいていくことを肉体レベルから、
こうやってサポートできるんだなと学びながら実感してきました。
参加者さんの感想によくあるのが、
このヨガをやるとなんか良いんです。
なんか楽なんです。
なんか軽いんです。
この“なんか”という
言葉にはできないけど感じている部分に、
このヨガの魅力があるのだと思います。
それぞれにとって必要な“なんか“を
受け取られているのではないかなぁ。
ゆるんでリラックスだけではなく、
また違う角度から
ナーラーヨガの魅力が少しでも
伝わりますとうれしいです。
長くなりましたが何かのご参考になりましたら幸いです。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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